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当社株主を農場へ招いたミートアップを行いました!

開催の目的

当社では日頃より投資家の皆様とオンラインの定例ミーティングを通じてコミュニケーションを取っています。さらに、資金調達に伴い株主が増えていく中で、株主同士の交流や当社メンバーと株主間の直接的なコミュニケーションの機会を増やすことで、より良い事業成長につながるのではないかと考えました。
そこで、実際に現場を訪れていただくことで、画面越しでは伝わりきらない当社の取り組みや現場の雰囲気を体感していただき、株主の皆様との交流を深める機会を設けることにしました。また、投資家同士や当社メンバーと直接顔を合わせる場を作ることで、信頼関係をより強固にすることを目的に、今回のミートアップを企画しました。
 
詳細は当社Noteでも公開しています!
ぜひ、お読みください!
 

農場見学

農場の最寄り駅から観光バス使い、株主の皆様に農場へお越しいただきました。お互いに、挨拶や紹介をしたうえで、最初に、農場の成り立ちや、なぜこの地を選んだのか、その背景について説明しました。

重油削減を目的とした堆肥熱を使った冬季暖房補助の取り組み

当社は、持続可能な農業を目指し、未利用資源を活用した暖房補助の仕組みを取り入れています。具体的には、地域の未利用資源である木質チップなどを活用し、さらに堆肥の発酵熱を利用して約60度の温水を生成。この温水をハウス内の暖房に活用することで、環境負荷の低減とエネルギーの有効活用を図っています。当日は、実際に堆肥熱による温度を、設備を触っていただき体感していただきました。他社の取り組みとしては、太陽光や地下水、温泉を活用するケースもあります。最近では発電効率の高いバイオマスを活用するケースも多いです。当社が堆肥を選んだ理由は、「この地でできるやり方であったこと」「知り合いに堆肥の名人がいたこと」の2つで、この農場にあったあり方の検証に取り組んでいる話しました。

CO2発生装置の使用

施設園芸では栽培中に、ハウス内のCO2濃度が足りなくなるため、CO2を別で注入する必要があります。施設内で燃料を燃やすことでCO2を発生させる農家もありますが、当社は炭酸ガスボンベを買って、施設内に注入しています。

直売所で環境制御の仕組みの説明

続いて、直売所で当社自慢のミニトマトを皆さんに試食していただきました。当社の販売する複数の品種のミニトマトを味わっていただきながら、環境制御の仕組みについて話をしました。環境制御システムは、国内メーカーの流通品を使いつつも、ハウス内のミニトマトがしっかりと光合成できるように、温度と湿度のバランスを取れるように、自動でハウス内の環境を制御するようにカスタマイズをしています。環境制御の仕組みを話している一方で、株主の皆様に「美味しい!」と言いながらミニトマトをたくさん食べていただき、メンバー一同嬉しい気持ちで代表の豊吉の話を聞いていました。

農場内でロボット開発の取り組みの解説

次に農場内へ移動し、栽培中のミニトマトとともに、これまで開発してきたロボットの説明・デモを行いました。
多機能ロボット「ティターン」について
まず、最初開発したLiDAR等を使い位置情報を把握しながら不整地をレールなしで自律走行を可能にした多機能ロボット「ティターン」を紹介しました。一方で、「導入したものの、農業は当日までに対応しなければいけない作業があり、限られた時間で作業を完了させるためには、ロボットの作業稼働ペースにあわせられない」という現場の栽培メンバからの課題が挙げられ、現在も改善案を考えているということもお伝えしました。
ミニトマトの自動収穫機「T7」について
当社が独自で開発しているミニトマトの自動収穫機の紹介と、実際に動いているデモをお見せしました。オンライン上ではなかなか伝わらない、最新の自動収穫機のデモに、株主の皆様から驚きや感動の声が上がりました。 

農場内での栽培検証の取り組み

農場内の区画を区切って検証している様々な取り組みを解説いたしました。当社では、より高品質で安定した農作物の生産を目指し、8つの異なる検証を実施しています。これらの試みは、土壌の種類、栽培方法、品種の違いが作物の成長と品質に与える影響を明らかにすることを目的としています。現在、ハイワイヤー栽培の試験、土壌の種類による比較、品種ごとの生育検証、他社からの試験委託栽培、農業PoC(実証実験)としてのエリアオーナー活用区画など、多様な環境での検証を進めています。これらを通じて、土の種類や栽培方法がトマトの品質や量にどのように影響するかを調査しています。
病害耐性を高めるための資材や栽培方法についても検証を重ねています。例えばバイオスティミュラントを用いて、「サンタスティ」品種において、接ぎ木を工夫した苗と通常の苗を比較し、生育状況と病害耐性の違いを検証しています。これらの多角的な検証を通じて、より健康で病気に強いトマトの栽培方法の確立と、持続可能な農業の実現を目指しています。今後も実証実験の結果に基づき、最適な栽培手法の確立を進めていきます。

オフィス訪問と交流会

農場でのロボットのデモを終えたあとは、当社がオフィスを構える「なごのキャンパス」へ移動し、オフィスの見学と施設内のカフェで交流会を行いました。ここでは、これまでの取り組みや成果を共有し、株主の皆様と当社メンバー間でのカジュアルな交流の時間を設けました。
これまでは、株主とのコミュニケーションは主に役員を通じて行われ、必要に応じて社内メンバーへ情報が伝えられる形でした。しかし今回の取り組みで、株主とメンバーが直接対話できる場を設けることで双方の理解を深め、お互いに関係値を築くことが出来ました。さらに、翌日から早速メンバーと株主の間で直接のコミュニケーションが生まれ、これまでとは違ったスピード感のあるコミュニケーションの流れができ、この試みが成功だったと実感しています。

イベントの成果と今後の展望

今回のミートアップを通じて、実際の農場やオフィスを訪問することで、株主の皆様に当社のビジョンや事業内容をより深く理解していただくことができました。さらに、株主同士のネットワークが広がり、今後の事業成長に向けた新たな可能性が見えました。
今後は、定期的にオフラインでの交流の場を設けるとともに、株主向けの情報発信・交流の機会を増やすしていきます。今回ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。今後も共に歩みながら、より大きな成長を実現していきます。