ラボ農場に電気が来た、ネットに繋がった

こんにちは、トクイテンの豊吉です。
メルマガ33号をお届けします。
最近会う人に高い頻度で「メルマガ読んでます」と言っていただいてとても嬉しいです。メルマガを読んでいただいていると嬉しいのは、単に関心を持っていただいていて嬉しいということ以外に、それからの話に無駄がないからというのがあります。メルマガを読んでいただいているということは、メルマガでした話はする必要はなく、その先の話をいきなりスタートさせられます。せっかくお互いの時間を使っているのに「とよしさんはどちら出身ですか?」というところから話すのと、「岐阜出身ということですが、岐阜で同じようにアグリテックに取り組むXXさんはご存じですか?」とスタートできるのでは大きな違いがあります。
もちろんこれはお互いやるとよい行動なので、私も初めての方に会うときはできるだけネットや書籍で情報を集めるようにします。特に書籍を出しているような人の場合は少なくとも1冊は読むようにしています。
さて、本題ですが今回は盛りだくさんです。前回から3週間経ちましたがラボ農場は大きな変化を遂げました。

電気が来た(電柱3本も)

1本のワイヤーで吊りながら、一人で電柱を動かしています。プロの技です。
1本のワイヤーで吊りながら、一人で電柱を動かしています。プロの技です。
待望の電気が来ました。電力会社に依頼したところそもそも電柱が近くになかったので最寄りの場所から電柱を3本追加することになりました。一体いくらかかるのかと思いましたが、電柱までの費用は電力会社が負担ということでした。しかも我々の敷地に電柱を建てるということで逆に毎年お金がもらえることになりました。
これは電柱共架料というもので電柱は皆で使うものであったり、電気以外にも街灯や標識など他の用途にも使われるからだとのことです。

インターネットに繋がった

電気が来たことで、モバイルLTEルーターを使って常時接続ができるようになりました。要するにWifiが使えるようになったということです。これまでは太陽電池を使って必要な時だけ接続としていましたので大きな違いです。
これまで開発してきたり、購入していたスマート農業のシステムを一気に稼働させました。
上図は温度、湿度、二酸化炭素濃度、気圧を計測してクラウドにデータを貯める環境モニタリングシステムです。
上図は灌水設備の流量計とスマホから水のON/OFFを操作するアプリです。携帯の電波が届けばどこからでも水やりができます。現在は晴れの日と曇りの日と植物の成長段階に合わせて水の量を変化させています。
その他にも、温度に応じて自動で動く換気扇が稼働を始めたり、Webカメラも稼働してスマホからいつでもハウス内が見れるようになったりと充実してきました。農業については初めてだったり、経験不足でもどかしいことが多いです。そんな中、こういうことはスラスラとできるので『水を得た魚のよう』という表現をめちゃくちゃ実感しながら楽しく作業しました。
今後はサイドカーテンの自動開閉に取り組む予定です。

誘引が完了

ミニトマトの苗が大きくなり、誘引という上方向へ紐で誘導していくための設備を整えました。誘引は垂直に株を育てることで管理をしやすくしたり、縦に伸ばすことで面積あたりの株数を増やして効率的に栽培することが目的です。
単管パイプを組んで土台を作ります。単管パイプの根元には師匠の指導で錆止めのコールタールを塗りました。単管パイプとその設置や加工の道具、そしてコールタールも全て師匠が持ってたものを安価に譲っていただきました。なんでも持っている師匠。
私の嫌いな映画の嫌いなシーンでクリント・イーストウッドが若造に長年かけた集めた自分の工具のコレクションを自慢するというのがあるのですがもう馬鹿にできません。工具とは長年かけて集めるしかないし、集めた時には若さ程度では勝てない価値を発揮するのです。
誘引は丸一日かけてやりました。単管パイプで作った柱にワイヤーを渡し、そこから紐を垂らして、ミニトマトの株と結んでいくという作業です。我々のハウスは大きくない部類ですが、それでも誘引した数は1000以上になりました。たくさんの人に協力いただきなんとか終えたという感じです。

最後に

ビニールハウスが建設でき、内装もできて、電気もきました。やっと設備面でスタート地点に立てたという気持ちです。いよいよ日々の管理が始まりますが、ここは手作業でも進めながらいよいよロボット化を進めていきます。楽しみです。
知多市で農作業のバイトの方も募集しております。週2〜3日、1回は半日程度でもいいので継続してお願いできる人に心当たりがあればぜひご紹介ください。よろしくお願いします。
では、また来週。