耕作放棄地の開墾にチャレンジ
こんにちは、トクイテンの豊吉です。
21号になりました。21というと私は「21っ子(にじゅういちっこ)」という言葉を思い出します。これは私の通っていた岐阜市立長良西小学校で使われていた言葉です。長良西小学校では学年ごとに愛称をつけており、1981年度の私達は「2001年に成人する21世紀を担う世代」という意味で「21っ子のみなさん」と先生によばれておりました。いま思うとうまれた年だけで勝手な期待をするなという気もしますが、当時は自分達はなにか特別な世代なのかとワクワクしていたというのが正直なところです。さて、今私は21世紀を担っているといえるでしょうか? ちょうど今年は2021年で21っこはダブル成人式といわれる年です。担っていきたいと思います。
耕作放棄地の開墾
さて先週から耕作放棄地の開墾をしております。人生で私が開墾という言葉をゲーム「信長の野望」以外で使うのは初めてです。私は言葉はできるだけ正確に使いたいほうなので「神レベル」「無限」など最近の大げさな言葉を安易に使うのは好きではないのですが、これ(下の写真)は開墾と言ってもいいのではないかと感じております。
我々はこの土地を春までに栽培ができるように整えていく必要があります。もちろん代行業者にまるっとお願いすることもできますが、せめて全体が見通せるところまで自分達でやろうという計画です。
まずは、道路にはみ出ている部分からきれいにしていきます。周囲に迷惑をかけているところから対応していきます。実家の山の手入れをする用に使っていたマキタのハンドソーで枝を切りおとしていきます。枝は子どもたちが畑の中に移動させていきます。
トクイテンの運搬ロボットがあればなあとも考えましたが、ロボットはパワーはあっても、2mから3mの長さになる枝をどこにも引っかかったり、ぶつからないように運ばせるのは難しいです。また、運んだ先でうまく積み重ねるのも詳細な指示がないとできないでしょう。一方でたまたま連れてきていた6歳の人間だと「これ畑にいれておいて」でできるというのは面白いと感じました。
外がきれいになったら、中をやります
ここには経験不足による誤算がありました。私は刈払機(スティック掃除機のような形の草刈機)を所有しているので時間をかければ終わると思っていましたがそれは甘かったです。すすきが2m近くのびており、これに刈払機をかけて根本をカットしてもすすきが倒れていかず、進めないのです。無理矢理進めば進むほど機械はからまり、顔や手首など露出している部分が傷ついていきます。「なぜ火をつけてはいけないのか」そんな悪魔が心の中でささやきます。
しかたがないのでこの日はあきらめ、他の作業をして帰ることにしました。農業の現場では「道具があると10秒でできる、道具がないと1時間かかる(またはできない)」ということはよくあります。これがなんでもその場でダウンロードできるソフトウェア開発と違うと常々感じます。
帰ってからYoutubeで「 耕作放棄地 開墾」で検索して勉強しました。農業系の動画はかなり充実しています。するとやはり背丈の高い草は刈払機ではだめで、ハンマーナイフモアという草を破砕しながら進む機械があると効率がよいとわかりました。
これも購入すると数十万するのですが、なんと社内のメンバーに所有しているという人がいました。そこで今週末にもハンマーナイフモアでリベンジをする予定です。
今回は借りることができましたが、今後もこういう作業があるなら買ったほうがよいかもしれません。またレンタルという方法もあります。他にも小型のショベルカー、トラクター、トラクターの各種アタッチメントなど買えば便利だが年に1回しか使わないものというのは結構あります。
私が農業大学校で一番驚いたのは「種をまく穴をあける道具」でした。
種をまいてくれるわけではないのです。でもこれがあるとないのでは時間がかなり節約できたり、均一な穴により発芽率がよくなります。買うか...今年だけ我慢するか......これもまた農業の悩ましいところです。
さて、今回は開墾の様子を紹介しました。近いうちに美しい畑に戻った姿を紹介できるよう頑張ってすすめてまいります。